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2021.08.26

入居者に人気な物件設備

昨今のコロナ禍の影響で入居者に人気な設備が変わってきています。
入居率を下げないためには、入居者が求めている物件設備を把握することが必要になります。
今まで通りの設備にしておけば良いと考えていると入居者がなかなか入らない事態になってしまうかもしれません。
この記事を参考に入居者が求める設備を把握して賃貸経営の参考にしてもらえたらと思います。
入居者の求める物件設備を導入することで入居率が上がるため、今回は入居者に人気の物件設備を見ていきたいと思います。

1.入居者に人気な設備ランキング
まずは人気設備を確認するためにデータを見ていきましょう。
こちらは2020年10月に全国賃貸住宅新聞が発表したランキングなります。
単身者向けかファミリー向けかによって物件設備のニーズは多少変わってきます。

引用元:全国賃貸住宅新聞 2020人気設備ランキング発表
(1)コロナ禍でインターネット無料は必要?
ランキングを見ていただいたとおり、単身者向けもファミリー向けも「インターネット無料」が第1位となっています。
コロナ禍の影響でテレワークが増えたことや、自宅にいる時間が長くなりインターネットを利用する頻度が多くなったことが考えられます。
使用する頻度が多くなれば当然通信料金が高くなりますが、無料となれば安心できます。
コロナ禍において、インターネット無料は入居率を上げるためにマストとなってきています。また、安定したネットワークの品質やサポート体制があるとより入居者が安心できるでしょう。

(2)セキュリティー設備も重要
近年の防犯意識の高まりから、「エントランスのオートロック」「ホームセキュリティー」「防犯カメラ」「TVモニター付きインターフォン」などセキュリティー設備の需要が高くなっています。
セキュリティー設備の需要は、女性の単身者だけではなく、多くの入居者にとって重要なものとなってきています。
入居率を上げるためにはセキュリティー面の充実も必要となってくるでしょう。

(3)宅配ボックスの需要が高い
宅配ボックスは、近年インターネットを利用した買い物が増えているため需要が高まっています。さらに感染症などの蔓延防止策としても注目されています。
コロナ禍の影響により、インターネットを利用した買い物が増えています。注文した商品を非接触で受け取ることができる宅配ボックスの需要は高いです。ランキングでは単身者・ファミリーともに、ベスト3位に入っています。
また不在時でも再配達の手配をすることなく商品の受け取りができる手軽さは入居者にとって大変便利な設備となります。

2.必須の設備ランキング
続いて必須の設備ランキングも見ていきましょう。
こちらも2020年10月に全国賃貸住宅新聞が発表したランキングになります。
このランキングは先程の人気ランキングではなく、この設備がないと入居が決まらないランキングです。もし、なかなか入居が決まらないと感じている方はこちらのランキングも参考にすると良いでしょう。

引用元:全国賃貸住宅新聞単身者編「この設備がないと入居が決まらない」人気設備ランキング2020
引用元:全国賃貸住宅新聞ファミリー編「この設備がないと入居が決まらない」人気設備ランキング2020

特に上位にあるのが「インターネット無料」と「TVモニター付きインターフォン」です。どちらも人気設備ランキングに出てきましたが、もはや必須の設備となっています。コロナ禍でテレワークや自宅待機の増加により、インターネットを利用する機会が今まで以上に増えたことや防犯意識・非接触の意識も高さからランクインしています。

「インターネット無料」は単身者・ファミリーともにランクインしています。
必需品であるインターネット通信費が無料であれば、入居者にとって物件を決める大きなポイントなるでしょう。インターネット無料を導入しているマンションが多い中、入居率を下げないためにも導入することをおすすめします。

3.物件設備の今後
今後は「IoT機器」が普及してくる可能性が高いでしょう。
IoT機器とは、インターネット経由で通信された機器のことを言います。
具体的な機器で挙げると、「スマートロック」が代表的です。
スマートロックは、スマートフォンなどでドアの鍵の開け締めや施錠管理ができる設備です。また他には「クラウドカメラ」があります。インターネット経由でリアルタイムに撮影状況を確認することができ、録画データはクラウド上で保存されます。
IoT機器は単身者の人気設備で15位にランクインしていますが、これから更に普及されていくことが予想されるため、ランキングを上げてくる可能性がある設備となります。

まとめ
2つのランキングを見ていただいて通り、コロナ禍の影響を受けた物件設備が人気となっています。
入居者が求める物件設備は時代の流れとともに変わっていきます。
常に時代の流れを見ながら設備をアップデートして行くことと、定番の設備は外さないことが入居率を上げるためのポイントになるでしょう。
入居者へ便利な設備やサービスを提供することで、更なる入居率アップを目指しましょう。

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