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世間にITが浸透したことで、さまざまな企業がデジタルマーケティングを用いるようになってきました。
もちろん、不動産業界でもデジタルマーケティングは有効です。
この記事では不動産業界で使えるデジタルマーケティングや、デジタルマーケティングを成功させるためのポイントについて解説します。
不動産企業のデジタルマーケティング手法として、次のものがあります。
・Web広告
・コンテンツマーケティング
・SNS運用
・メールマーケティング
では、それぞれについて解説します。
Web広告とは、文字どおりWeb上に出稿する広告のことです。
Web広告の強みは、広告の掲載時間や地域などを指定してターゲットを柔軟に絞れることや、まだ不動産の購入段階に至っていない潜在顧客にもアプローチできること。
Web広告の種類と特徴は、下記の表のとおりです。
検索結果に連動して表示させる広告。
地域名や駅名などのキーワードを決めてターゲットを絞る。
SNS上のタイムラインに表示させる広告。
広告感が出ないため不快に思われにくい。
Webサイトやアプリの広告枠に表示させる。
潜在顧客までリーチしやすい。
YouTubeやInstagramのリールなどに出稿する。
動画であるため顧客に情報が伝わりやすい。
コンテンツマーケティングとは、顧客にコンテンツを提供することで教育、コンバージョンを目指すことです。
不動産業界においては、物件の最新情報や地域のイベント情報を提供することで、コンテンツを有益だと感じた一定の顧客がファン化していきます。
SNS運用とは、企業のSNSアカウントを使って顧客への情報発信をおこなったり、コミュニケーションを取ってファン化させたりすることです。
またアカウントが育つことで、企業のブランド力も強まります。
SNS運用で人気なのがTwitter、Instagramなどです。
特にInstagramは投稿などコンテンツとして残るので、そこからのLPへの流入など、他のデジタルマーケティングとの相性も抜群に良いです
メールマーケティングとは、メールアドレスを獲得した顧客に対し、定期的にメールを配信することです。
メールマーケティングでは、顧客を教育できたり、コンバージョンから逆算してステップメールを送れたりします。
メールマーケティングのコンテンツとしては、住宅に関する知識や、来店特典の告知などが挙げられます。
不動産マーケティング手法のデジタル化を成功させる3つのポイント
不動産マーケティング手法のデジタル化を成功させるポイントは、次の3つです。
では、それぞれについて解説します。
ターゲット層を明確にすることで、広告やコンテンツがより顧客に刺さるものになります。
ターゲット設定には、3C分析が有効です。
3C分析とは、「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」を分析することです。
最適化するまではまずはできるだけ低コストで動かすことが大事です。
SNSやコンテンツマーケティングなら無料の範囲で情報発信をして 顧客にリーチすることも可能です。そこでデータを蓄積してターゲットの再選定や今後の運用の方針につなげていくことが可能です。
KPI(重要業績評価指標)とは、目標に対しての達成度合いを評価する指標のことです。
コストをかけずに無料や手動で行ったデジタルマーケティングのデータを分析して、適切なKPIを設定することで、目標達成に向けてやるべきことが明確になります。
KPIの項目としては、次のものが挙げられます。
・PV数
・セッション数
・回遊率、直帰率
・顧客獲得単価
・トラフィック数
・フォロワーの増加率
・エンゲージメント率
・到達率、開封率
・クリック数
・配信停止率
・退会率
PDCAサイクルとは「計画(Plan)」「実行(Do)」「評価(Check)」「改善(Action)」と繰り返すことです。
PDCAサイクルを回すことで、戦略がより洗練されていきます。
この時のPlanには、
・それぞれのマーケティングの分配を決める
・どの広告にコストをかけるか決める
・ターゲットに合わせた訴求内容を決める
などPlanの立て方は多岐に渡ります。コストが大きくかかることが多いので少しずつ広告費を増やすなど、PDCAを回して着実にリーチを広めることが大事です。
不動産業界でも、従来のマーケティングに加えてデジタルマーケティングを導入することで、他社との差別化が可能になります。
なんといってもデジタルマーケティングの利点は、
・リーチできる範囲の広さ
・その後の自動化による運用コストの削減
この二つが大きな魅力です。
今回ご紹介したデジタルマーケティング手法の中でも、まずは自社に合うものから取り入れてみてはいかがでしょうか。